なんて思いながら、次は牛乳パックにストローをさして飲み始めた。


これは、お父さんと同じ大好物。


ちなみに、うちで飼ってるネコとも同じ。


私って猫だな、やっぱり……と思っていると、ミナミに犬井が近づいて行った。


「う、ううう、兎原っ!」


「え? なぁに? 犬井くん」


笑顔でそう言うミナミに、犬井はボンッと顔を赤く染めた。


「うっ…いや……獣王には、絶対惚れるなよ…って……」


「私、獣王くんは…ちょっと、恐いから苦手なの。みんな犬井くんみたいだったら、よかったのになぁー」


ミナミの言葉に、犬井戸惑う。


……いや…ミナミは、そんなに意味が無い言葉だと思われますが。


多分『犬井くんみたいに、優しくて、ちょっと可愛かったら』って意味だと…。