先生は勿論、みんながみんな獣人。
私は一部が猫……というか、猫の耳と尻尾がある。
猫のように自由気ままな性格な私。実は、中学は普通の中学だった。
獣人が通える学校ではない。けど、私が化ければいい。
“化ける”は、私たち獣人にとっての化ける。つまり、人間になる。
でも、よく考えると……体力使うし、面倒臭いことしてた。
今は…まあ個性的な生徒ばかりだけど、満足してると思う。
「おっはよ! キトー!」
目を見張るほどのジャンプ力で、教室のドアから私の所まで跳んで来たのは、兎原ミナミ。
ウサギの獣人で、長い耳と丸い尻尾がキュートと噂されているくらい可愛い。
ふわふわというか、ほわほわというか……とにかく天然ちゃん。
…のくせに、行動力がありすぎて困る。というか、重い。
「……潰れる」


