……え。なんで? 「いやぁっ! す、す、すす…すみませぇ~んっ!」 目に涙を溜めて教室を出ていくチアを見て、私は茫然とした。 なんで謝られたんだろう……。 疑問符を浮かべて、その去っていく背中を見ていると、目の前に誰かの足が出てきた。 ……ん? スーッと顔を上に向けると、足が長い女の子が経っていた。 可愛いと言うより、美人系だ。 そして――…… 「……――あら? 猫宮さん。影が薄くて見えなかったわ。ごめんなさいねぇ?」 「…………あ、そうですか」 ――……お嬢様系だ。