特に熊山は、いつも煩い。
「うわぁ~~! これで連続10回目だぁ~~」
そんなに……どんだけ悪さをしてるの。
周りに居た男子も、私と同じ考えだったらしい。目を丸くさせてから、
「お前、少しは静かにしてろよ」
と、熊山に言った。
対する熊山は、頭を抱えて机に突っ伏す。
「それが出来たら、苦労しねぇよ~~」
「出来ないのかよ!」
男子のツッコミに、熊山は「うっ」と言葉を詰まらせ目線を下に下げる。
普段デカイ熊山が椅子に座っているからか、よく分からないけど。
なんか、小さく見える……。
「だ、だってよぉ……動かない、だぞ? 俺を殺す気か! って話だよ」
いやいや、重要な話が飛んでる気がするんですが。


