「蒼空君っ!お疲れ様ー!」

私の横に居た時鶴は、

試合に勝ち、着替えを終えた蒼空君達に

駆け寄って行った。


……蒼空君のチームメイトも居るのに…

よくあんなにベタベタ出来るな(。-∀-)。


決して尊敬の念とかは抱かないけど、

仲が良い2人を

見てるのは嫌いじゃない。

寧ろ、時鶴が幸せって実感出来て

私はこの光景は意外に好きかも。


「蒼空君、格好良かったよ!」


「ありがとう。」

……ベタ甘な雰囲気はマジ勘弁だけど。


…てゆうか、時鶴。周りを見渡そうか。

1回で良いから見渡そうか。めっちゃ

女子の視線が痛いんだけど…(ーー;)。


なにが「中々近付けないの…。」だか。

普通に近付いて…

それ余暇イチャついてるじゃんか。


「………はぁ。」

こうやって無駄に時鶴に

嫉妬する女子が増えるんだろうなぁ。


蒼空君が時鶴から

離れる心配は全く無いけど、

卑怯な女子が時鶴に

危害を加えるんだよね。

……まぁ、

そんなのからは私が守るけど。


でも、

時鶴には少し自覚して欲しいかなぁ。

自分にはとても魅力が有って、

それは時に嫉妬の対象になるってこと。

あと…

自分は蒼空君に愛されてるってこと。


「………鈍感…。」

蒼空君の隣で笑っている時鶴に、

ポソッと私は呟いたのだった。