「このお店から見ていく?」
「あ、うん。」
奏乃の横に並びながら歩いて、
始めに見えた
アクセサリーショップに入る。
「優杏、どう?」
「……………何か微妙…。」
でも、
そのお店にはあまり碧眞のイメージに
ぴったりなブレスレットは無かった。
「じゃあ、他の店探そう。」
「うん。」
どうせ買うなら、
葉月や奏乃のピアスみたいに
付ける人にぴったりなモノにしたい。
碧眞に、ぴったりなモノにしたい。
「あ、じゃあここは?」
「…入ってみる。」
その店でも気に入ったモノは無くて、
私と奏乃はその後も何軒か店を回った。
「……あ、優杏。ここは?」
半ば諦めかけていた時、
奏乃がまた店を見付けた。
「……?ここ?うん、入る。」
私達はその店に足を踏み入れた。
「いらっしゃいませー!」
元気な女の子の声がした。


