「……奏乃。」

後ろを振り向き、帰ろうとしたところ。

後ろから名前を呼ばれた。


「ん?」


「完全に絶つ前に…1回でも良い。

鈴の家族に会いに行ってくれないか?」

鈴の…家族……。


「お前に会いたがってる。」


「……私に?」

鈴のお母さんや、お父さんが、私に?


「………分かった。」