「あー…でも伊都くん格好いいし、お金持ちっぽいし、よかったじゃん!雪乃!」
「………。」
俯いたまま微動だにしないあたしを心配してか、さっきまで伊都サマの座っていた場所に座り、あたしの肩に肩をぶつけてくる玲美。
「………」
「そーだよ!上手くいけば玉の輿だよー!玉の輿!」
「うんうん」
同じく心配してか、反対側に座り、あたしの体を揺する千紗と、座ったまま身を乗り出し頷くモモ。
「………でも、」
「「「ん?」」」
「でも、あたしの大切なファーストキス、アイツに奪われちゃうんだよ、ね?」
「「「あー…」」」
そう。あたしのファーストキスはアイツに予約済み。アイツ以外の人に…って、悲しいことに今んとこ予定はゼロだけど…。とにかく!アイツの以外の誰かとキスしようものなら……うん。怖くて考えたくもない。
でも、それでも…
「アイツと同じ学校に通って、」
「あっ!でも、雪乃からキスしてって言ってくるの待つって言ってたし、」
「パシられて、罵られて、キスされて…」
「あっ!でもでも、雪乃に迫ってた時の伊都くん、本物の王子様みたいだったし、雪乃の夢、叶うじゃん!」
「そーだよ!やったね、ユキちゃん!」
「………無理」
「え?」
「やっぱ無理ー!!!」
うん。そんなの耐えられない。絶対、無理!!
「………。」
俯いたまま微動だにしないあたしを心配してか、さっきまで伊都サマの座っていた場所に座り、あたしの肩に肩をぶつけてくる玲美。
「………」
「そーだよ!上手くいけば玉の輿だよー!玉の輿!」
「うんうん」
同じく心配してか、反対側に座り、あたしの体を揺する千紗と、座ったまま身を乗り出し頷くモモ。
「………でも、」
「「「ん?」」」
「でも、あたしの大切なファーストキス、アイツに奪われちゃうんだよ、ね?」
「「「あー…」」」
そう。あたしのファーストキスはアイツに予約済み。アイツ以外の人に…って、悲しいことに今んとこ予定はゼロだけど…。とにかく!アイツの以外の誰かとキスしようものなら……うん。怖くて考えたくもない。
でも、それでも…
「アイツと同じ学校に通って、」
「あっ!でも、雪乃からキスしてって言ってくるの待つって言ってたし、」
「パシられて、罵られて、キスされて…」
「あっ!でもでも、雪乃に迫ってた時の伊都くん、本物の王子様みたいだったし、雪乃の夢、叶うじゃん!」
「そーだよ!やったね、ユキちゃん!」
「………無理」
「え?」
「やっぱ無理ー!!!」
うん。そんなの耐えられない。絶対、無理!!

