「これも違うのか。はぁ…どこまでワガママなんだっつーの!でも……よし。次で絶対に落としてやる!ビシッと決めてやる!テイク3。………雪乃。俺、実は一目見た時からお前に惚れてて、さ……その、よかったら……っ、キス、しないか?」
「……いい。なんかいい。……でも、なんか違う。もっとこうっ、素敵紳士っぽく!やりなおし!」
うん。今のはかなりキタ。でも……うん。何かが足りない。
なんだか本当に女王様になった気分。チッと舌打ちする彼の目の前にビシッと人差し指を突き付けたあたしは、苛立ちを必死に堪える彼を見据えながらフンッと鼻を鳴らした。
「……いい。なんかいい。……でも、なんか違う。もっとこうっ、素敵紳士っぽく!やりなおし!」
うん。今のはかなりキタ。でも……うん。何かが足りない。
なんだか本当に女王様になった気分。チッと舌打ちする彼の目の前にビシッと人差し指を突き付けたあたしは、苛立ちを必死に堪える彼を見据えながらフンッと鼻を鳴らした。

