「あー…これは違った、か?……よし。テイク2。………雪乃。他の誰かに奪われる前に俺がお前の唇を奪ってやる!ファーストキス、奪われんじゃねーぞ!」
「なっ!?」
なにそれ。ってか、いちいち偉そうなのが本当にムカつく。
さっきまで触れられていた右手を守るように擦りながら、彼から逃げるようにソファーの背もたれに背中を預けたあたしは、どこぞの女王様よろしく足を組み、ふんぞり返ると不快だと言わんばかりに眉間に皺を寄せた。
「なっ!?」
なにそれ。ってか、いちいち偉そうなのが本当にムカつく。
さっきまで触れられていた右手を守るように擦りながら、彼から逃げるようにソファーの背もたれに背中を預けたあたしは、どこぞの女王様よろしく足を組み、ふんぞり返ると不快だと言わんばかりに眉間に皺を寄せた。

