跪いて、Kiss -episode 0-

「雪乃。お前にキスするその日まで、お前は俺の姫だ。んでもって、俺は全力でお前の王子様になってやる。これは王様の命令。わかったな?」



「は?」



なにそれ。ってか、なんであたしがアンタの、王様の命令なんか聞かなきゃなんないのよ!



手をビシッと振り払ったあたしは、未だ表情を崩すことなくあたしを見つめる伊都サマをキッと睨み付けた。