なにコイツ!人をバカにして!
まっ、確かに名前のせいもあって昔から白雪姫大好きで王子様のキスに憧れてる、ってのはあるけど、そんなのコイツには関係ないことで…って、まてよ。あたしの聞き間違いじゃなければ、今コイツ、王子様になるとかどーとか言ってたような…。
「あの、」
「雪乃」
「は?…んなっ!?」
小馬鹿にしたような笑みから一変、突然、キュッと口を引き締め、真剣な顔をした伊都サマ。
「雪乃」
「はっ、はひぃ!」
瞬間、変な声を上げるあたしを見つめながらフッと柔らかく笑みを零すと、スッとあたしの右手を優しく取った。
まっ、確かに名前のせいもあって昔から白雪姫大好きで王子様のキスに憧れてる、ってのはあるけど、そんなのコイツには関係ないことで…って、まてよ。あたしの聞き間違いじゃなければ、今コイツ、王子様になるとかどーとか言ってたような…。
「あの、」
「雪乃」
「は?…んなっ!?」
小馬鹿にしたような笑みから一変、突然、キュッと口を引き締め、真剣な顔をした伊都サマ。
「雪乃」
「はっ、はひぃ!」
瞬間、変な声を上げるあたしを見つめながらフッと柔らかく笑みを零すと、スッとあたしの右手を優しく取った。

