跪いて、Kiss -episode 0-

「オイ」



「………」



「お前だよ!おーまーえ!」



「ふぇっ!?」



突然の4人目の登場はもちろんのこと、その整った顔と艶やかな黒髪、小さな顔に長い手足という、まるでモデルのような容姿プラス、俺様な言動にポカンとしていたあたしは、瞬間、危うくバッグを落としそうになってしまった。



「えと、」



「帰んの?」



「いやぁ…」



「じゃ、座れば?ウザい。邪魔。目障り」



「なっ!?」



「あ?」



「………いえ」



ポツリと呟いたあたしは、足を組み直す彼の隣におずおずと腰を下ろした。