「景時。
おまえに会いたいってヤツがいるんだが…
ちょっと厄介そうだ。
どうする?」


街はクリスマスに向けて彩られ始めている。

今年はココにもツリー飾っちゃう?などと罰当たりなことを言いながら、慈龍寺の本堂を薫と掃除していた景時に、秋時が声をかけた。


「女の子は勘弁してクダサイ。
ボクはうさちゃん一筋デス。」


「代わりにボクに紹介してクダサイ。」


「女の子なら、俺が食うわ。
『劉聖会』のヤツだ。」


ヘラヘラ笑っていた景時も、クリスマスまでに彼女GET計画を練っていた薫も、秋時の言葉に顔を引き締めた。

もちろん、秋時に女の子を食われそうだからではない。