「麻子さ・・・」 「燐。優月を屋敷に連れて帰ってくれ。」 麻子さんに声を掛けようとした瞬間 蓮に腕を掴まれた。 『お前、今何言おうとした?』 蓮の強い眼差しは、そう言ってるように見えた。 「あぁ・・・分かった。」 その日は、渋々蓮の言葉を聞いて 憔悴しきった優を、屋敷まで連れて帰った。 屋敷に帰った俺は、頭が冷えたのか少し冷静に考える事が出来た。 そうだよな。 俺達の事は、誰にも知られちゃいけない。 知られれば俺達だけじゃなく 彼女さえ危険にさらしてしまうかもしれない。