その日から俺の中に 麻子さんの存在がどんどん膨らんでいった。 そんなある日、事件が起きた。 雪兎が、図書館で同胞に襲われたんだ。 実際のところ図書館で何が起きたか 何を話していたのか分からない。 けれど、その所為で発作をおこし 優を止める為に、必死になって息苦しさを堪え 叫んだ末、吐血して倒れた事は事実だった。 俺達は、雪兎が意識を失った後 急いで病院へ連れて行った。