「わ!橘似合うじゃん〜っ!」
女の子の言葉に、ぱっと振り返る。
「うさ耳とか…最初で最後だよマジで」
青いジャケットと白のパンツをさらりと履きこなし、首から時計を下げて…頭にはうさ耳。
橘くんは照れ臭そうにうさ耳をさわる。
「か、かわいい!」
私は、思わず拍手を送る。
「かわいいとか言われても、嬉しくないから!あっこら写真撮んなよ!」
「いいじゃん橘〜花音と一緒に撮ってもらったらぁ?」
沙羅がニヤリと笑ってそう言うと、橘くんは私の横に立ってピースサインを出した。
私もカメラに向かってピースをつくる。
「…東」
「ん?」
