…どうしよう。 朝、私はD組の前でウロウロとしていた。 手に持っている袋には、手作りのパウンドケーキが入っている。 昨日のお礼に作ったんだけど、やっぱり渡すのやめようかな… ふうとため息をついて、D組を後にする。 「あれ、花音来てたの?おはよ!」 「おはよ~」 「ん?何その袋」 沙羅が、袋を指差す。 「あ…これ、福本くんにと思って作ったんだけど…」 かあーっと顔が赤くなる。