奏太さんだった。







 一瞬で





 私はわかった。







 奏太さんが





 今も追いかけ続けている元カノは




 百合さんだったんだ。






「花蓮ちゃん、やっぱり奏太の――」





 百合さんが呟く。




「改めて、奏太の元カノの




 神谷百合。よろしくね」