奏太さんの声は バイクの唸り声でかき消された。 「でも、これ、 気持ちいいですね!」 私が大声で言うと 「だろ? 一緒に来てよかったって 思うか?」 奏太さんがバイクのスピードを 少し上げた。 「…うん!」 私の返事に 奏太さんがスピードを また上げた。