「ナイスキャッチ!」 奏太さんが言った。 「何すんの!」 「乗れよ」 奏太さんが自分の後ろの座席を叩く。 「へ?」 「俺の後ろに乗れ!」 私はヘルメットをかぶって 奏太さんの後ろに腰かけた。 「緩いぞ」 奏太さんが私を見た。 「当たるの気にしてたらな、 やってけねぇぞ」 は!? あ、当たるって…!?