【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐








 私は奏太さんを見た。






「本郷…だと!?」






 奏太さんは




 全身を小刻みに震わせていた。








「悪い空気にしちまって…



 申し訳ないっす」





 ルークが頭を下げた。






「いや…気にすんな」





 奏太さんがルークの肩を叩いた。