「繁華街の方だって。 いきますか?」 香美が麻紀に聞いた。 「いや」 麻紀はビールをグビッと飲み干して。 私はバーを飛び出した。 「花蓮!?」 誰かが叫んだけど 振り向かなかった。 ただ、走り続けた。 奏太さんのところへ まっすぐ走った。