永遠の恋人。 無二の親友。 かけがえのない家族。 ……それら全てが、出会うべくして出会ったというのなら、どうして別れが訪れるのだろう? 出会ったこと自体が間違いだったとでもいうように、 人は簡単に互いを傷つけ合い、 自らの手で大切なものを手放してゆく――。 言語を持たない種族だったら、相手を理解できたのか? むしろ孤独に生きた方が楽なのではないか? 我々は時に、人として生まれた意味さえ見失ってしまうんだ――。 永久迷路のような感情の中で。