“モドッテコイ!ツバキ!マダシヌナ!モドッテコイ!!”



その声は、湖の中の椿にもしっかり聞こえていた。




凛香・・・さん



椿は、必死で手を伸ばすが水面に届くことはない。


やがて、湖の色があの時と同じ深い蒼へと変わっていく・・・。