「緑涼さん?」
「ん?」
「今から何するの?」

「倉庫掃除。正嗣がこの家を出て行ってから、掃除をしてなかったから。」

少し懐かしそうな顔をしながら緑涼はそう話す。
そうこうしているうちに、庭の隅っこにある古い小さな小屋に到着。

「久しぶりに来た~!ここっ!」
「そうか?おらはいつも来てるからそんな実感ないな~。」

そう話しながら、緑涼はカチャとドアを開ける。