「禮漸・・・俺が椿ちゃんに・・・。」 「これ以上念を送ったら、死んじまうだろ、お前が。椿がそれを望んでいると思うか?」 禮漸の少し起こったような声が、火燐の心に突き刺さる。 「とにかく、少し休んでろ。」 「わかった・・・。後、任したべ・・・。」 その瞬間、火燐はことっと倒れた。蓮流は、火燐の首筋に手を当てて、体内の熱を下げようと必死で念を送り込んだ。