「火燐!」

「緑涼。なしたべ?そんな慌てて。椿ちゃん寝てるから静かにしたほうが・・・」

「寝てる・・・薬飲んでたか、椿。」
「飲んでたべ。ほら。」

火燐が手にしていたのは、マグカップとさっきの二日酔いの薬の瓶・・・。
緑涼の顔がどんどん青ざめていく・・・

「なしたの?緑涼?」
「電話しなきゃ・・・」
「うん?」
「すぐに凛香に電話しなきゃ!」
「なして?」
「危険な薬だったんだよ、それが!」

緑涼は急いで階段を駆け下りていく。不安になった火燐は、椿の部屋に戻って椿に付き添うことにした・・・。