親父はしばらく考えこんでいたが、急に笑いだした。


「すげえな、立花さん。大正解だよ。ノーベル賞ものだよ。DNAを通して記憶が遺伝するなんて、そんなふざけたこと、すげえよ」


「あっ、」

「ん?」


「ということは、私のお母さん、あいこなのね」

「・・・」


「ねっ」

「ハハハ、そうだな。おまえ、本当に愛子みたいだな。言い回しとか、そっくりだよ」