わたしのピンクの錠剤

 
目の前の親父は鬼のような形相でわたしを睨みつけていた。

思わず頬に手をあてる。

親父の様子からも、頬を叩かれたんだと確信した。


何故だか口惜しくて、涙があふれてくる。



親父には絶対言うまいと思っていた言葉が、口をついて出た。


「わたし、生理になったんだよ」




小学3年の夏のことだった。