紗織、志保。 名前だけは知ってた。 ――が、突然 私の前に現れた。 普段の佳奈と2人の態度を 見るかぎり、多分2人は 佳奈が嫌なんじゃなくて 私のやってること ――「いじめ」らしい――を 楽しみたいだけみたい。 そんなの、どうでもいい。 でも、ふと気づいたら 「うっ……。 ぐすん…。」 …あれ?私、何やってるの? 目の前には、 床に倒れ、顔の傷をおさえ、 むせび泣いている佳奈。 …いつしか、 暴力までふるっていた。