壬「喧嘩も鍛えたしお前ら潰してやる。クククッ」


私は今の壬羅の顔が
2年前に鬼竜に押し倒された時の男の顔に似ていて、フラッシュバックで震えてしまった。


それに気付いた悠太は私を抱き締めた。


大丈夫だって言い聞かせるように。



やっと震えが止まり
正気に戻った。


陸『菜那。俺らが時間稼ぎしておく。アレはあるか?頼んだぞ。』


私は何の事が分かり、理事長室へ出て緊急サインの通話ベルを鳴らした。