キラリ

輝姫が私のすぐ後ろまで迫っていた。


怨念のこもった目で私に狙いを定め、何のためらいも無く、再びカッターナイフを振り下ろす。


私は思わずぎゅっと目を瞑り、顔を背けた――。



……ん?



刺される、もしくは切り付けられると思って身構えたのに、何も起こらない。



恐る恐る、目を開けてみた。