キラリ

学校の周りの道路を見渡しても、人1人、車1台通っていない。


バッグから携帯を取り出して助けを求める余裕も無い。



学校の敷地を出るしかない。


しかし――

必死で逃げ回っているうちに、私はいつしか、校庭の隅へと追い詰められてしまっていた。



なぜ校庭を奥へ奥へと来てしまったのか。


今更のように後悔したが、仕方が無い。



とりあえず、この状況を何とかしなければ。