キラリ

特殊メイクであってほしい。


そう願わずにはいられない顔である。


しかし……。



「それ」は無言のまま翔太さんをじっと見据え、1歩ずつ距離を詰めていった。



「あ……うわぁ!」



翔太さんは逃げようとしたが足がもつれて転んでしまい、その場に尻餅をついた。


「それ」は腰が抜けて立ち上がれないらしい翔太さんの目の前にゆっくりと迫り、カッターナイフを降り下ろす。


「うわぁぁぁぁ……!」