キラリ

「お。千明ちゃん、なんかお洒落して来た?」


「それほどでも……」


翔太さんは私が着ているジャケットを見て

「そういう色も似合うね」

と言ってくれた。


お世辞かもしれないけれど嬉しかった。



「じゃ、行こっか」


そう言って踵を返した私たちのすぐ背後に



「それ」は立っていた。