当然ながら起きれば首は繋がっているわけで、夢も現実と思い込めば痛いと思えるという持論を持った時でもあった。 ――さて、では。 「これは、夢だ」 そう認識している状態で、刃を踏みしめたとき、果たして私は何を感じるのか。 知らずと口元が綻んでいるのに気づく。片手でそれを隠しながら、足は刃を踏みしめた。 「……」 存外に、つまらない。 ぷっつりと皮の膜を破ったかと思えば、ナイフが消えた。 足を踏み外す、黒い地に落ちたところでも、やはりつまらない結果だ。