次の日、あたしは琢磨が昨日の事を気にしていないか不安だった。 ガラガラッ 教室の戸を開ける。 ―…琢磨はもう来ていた。 あたしは さりげなく琢磨に話しかけた。 『琢磨っ!! おはよ!』 『お~はよ 花恋っ♪』 良かった… いつもどおりの琢磨だ…… 『……目ぇ腫れてる』 ―――!? 昨日いっぱい泣いたせいか、あたしの目は腫れていた。 『ううんっ 気にしないで』 あたしは琢磨の前から立ち去った。