「何、さっきの」
きっと昨日、悠矢は私みたいな
思いをしてたんだ。
そのくせに何怒ってんだ、って
悠矢、呆れてるんだ...。
「ごめん......
昨日私話に夢中になって
悠矢の気持ち全然ッ......」
「そーじゃなくて!いやそれもあるけど
...さっきの"悠矢は私のだ"って...」
さっき勢いあまって言ってしまった言葉。
一応恥じらいというものがあるのだから
蒸し返さないで欲しい。
「ごめん、変な事言って。
悠矢まで恥ずかしい思いさせたよね
あんなの困るよね。勝手に"私の"とか」
後悔は始めたらキリがない。
止まる気配のない私の弁解に
悠矢は ああ、もう! と叫んだ。
「!?」
イライラしてる!?怒った!?
「俺は嬉しかったんだよこの馬鹿!」