「あ、あぁ~......
 私新聞配達のバイトがあったよーな...
 そろそろ夕刊の時間だし.....

 さよならっ!!!!!!」


上手く(ない)言い訳をしたのに、



ぱしっ、


腕を摑まれてしまった。



「あっ、あぁ。ほっ
 本日はお日柄も良く~...」


するりと抜けようとしたところ、
更に強くなる力。



おそるおそる顔をそちらに向けると、
顔を真っ赤に染めた悠矢がいた。



「え...?」


怒ってんじゃないの..?