「…詩織のこと 好きなのはおれだけで いいのによ」 一回耳を疑った。 “好きなのはおれだけ” …………? 「それはー どうゆう?」 「そのまんま、 おれ、詩織のこと好きだから」 耳たぶをさわりながらいう それは陸也の テレてる仕草。 「あの…ありがとう」 「…でー 返事聞かせてくれる?」