すると。 「あ、あれ、野々山くんじゃない?」 「えっ、どれ?」 「ほらあれ。金ぴかの、何ていう楽器だっけ、えっと……」 「あ、もしかして、あれ?」 「そう!右から2番目の……」 プログラムの、演奏者の名前のページを見ると、野々山くんは、アルトサックスのパートだった。 ……野々山くん、吹奏楽やってたんだ……。 私は、じっと野々山くんを見つめた。 …………かっこいい………。 私はその後も、気づけば舞台の上の野々山くんを目で追っていたり、サックスを吹く横顔に見とれたりしていた。