あたしはというと…
別に誰とは決まっていない。
余ってる人でいいと思っていた。
女子たちは、まだもめあっているせいか、男子たちが誰に作ってもらおうか悩んでいた。
「まだ蓮くんの衣装作りの人決まってないの??」
友梨はうんざりしていた。
「まったく…。ちひろは誰の作るの??」
「うーん…。別に誰でもいいかなー。」
「そっか!!あたしは建斗の作るんだー!!」
幸せそうに話す友梨を見て、あたしは微笑んだ。
「ちょっと、何笑ってるのー??」
「幸せそうだなーって。」
「あたりまえじゃーん!!」
すると、建斗くんはあたしたちを見つけて、こっちにやってきた。
しかも、蓮くんも一緒に…

