あたしは、ケータイのボタンを走らせた。 〈何年何組か教えて!!〉 これがわかれば簡単だし!! 見つけやすいし!! ♪ピロロ…ピロロ… あ!!来た!! 《そんなん教えたら、すぐ見つかるから教えない。あ、でも、これだけは教えてあげる。ちひろと同学年だよ。》 あたしと同学年ってことはー… 1年生か… 《ね、もっと教えてよ!!》 あたしは、いつのまにか凛に興味津々だった。