「ちひろ…。」 「それに、ケータイ拾ってくれたとき、あたし凛と電話で話したの…。」 「え…??」 「凛太郎とは、いっぱい話してるし、聞き慣れた声だから、すぐに気づくはずなのに…。あたしは声を聞いただけでは凛が誰かなんてわからなかった…。」 「…。」 それに… 「あんなに顔とか、クラス、名前も教えてくれない人が…あたしに探し出して見つけて欲しいって思ってる人が、自分から名乗り出るなんて考えられないの!!!」 「…。」 「ねー、凛太郎!!本当のこと言ってよ!!!」