「何それ!!ひどーい!!」 「だよなー。でも、俺が教科書忘れて、ちひろが見せてくれて…。数学の先生ってさ、隣同士とかで話してるとすっげー怒るし、うるさいし…。だから、ノートの端にペンでお礼書いて…。」 「うん…。それで、他愛もない話でなんだか盛り上がっちゃって…。」 「それから、俺らは仲良くなった…。」 なんか懐かしいなー…。 「そのときにはもう、この感情が湧いてたんだ…。」 「え…??」 「”俺はこの子なんだなー…”ってあのとき思った。」