蓮のとこには行けなかった。 あたしは、確かにあのとき、あの勢いなら蓮に「好き」って言えてたかもしれない…。 だけど、先生に言葉を遮られて、我に帰って… 凛と凛太郎が頭に浮かんだ… だから、まだ好きだとは断定できない… だから、あたしは”もう少し待ってて。”の意味で、蓮に文化祭のときのことを謝った。 すると、蓮は頭をわしゃわしゃ掻いた。 「別にいいよ。んなこと。」