建斗くんはすぐに濡れタオルを持ってきてくれた。 「ありがとう、建斗くん…。」 「いえいえ!」 あたしは、建斗くんから濡れタオルを受け取り、頬に当てた。 「あたし、もう逃げないから…。」 「うん!!!それでこそちひろだ!!」 「へへっ!!!」 あたしは、照れ笑いをした。