「意識した私が馬鹿じゃんか…」
私は苛立ち、持っていたお盆を真っ二つに折った。
すると、庭の方から沖田さんが現れた。
「舞咲さん、今暇ですか?暇だったら、洗濯手伝ってくれます?」
「良いですよ」
私は満面の笑みを沖田さんに向けた。
きっちり青筋付きで。
「笑顔が怖いですよ。それより、何ですか?その真っ二つに割れたお盆」
「別に?」
「………………」
声色は変わらないものの、纏う空気が違うのか、沖田さんはそれ以上何も聞かなかった。
私は張り付けたような笑顔のまま折ったお盆を勝手場に置き、外に出た。



