唇を離すと、少し苦しそうに息をする舞咲を組み敷いた。 「ト、トシ!?」 「俺で遊んだお前が悪い」 「待った待った待った待った!」 顔を真っ赤にし、抗議する彼女の姿に俺は笑みを浮かべた。 もう離さない。 そして、何度も何度も俺を呼んで…。 そして、あの夢の中の名残のように聞かせて? 愛しい君の優しい声を――。